大地讚頌
我々人類は物質文明の探求に心魂を傾け
大いなる発展を遂げてきた。
しかし昨今、自然すらも支配することができるという
人間の行き過ぎた考えに母なる大地は
我々に静かな警鐘を鳴らし続けている。
近代文明の発展はこの生きる土台である
「大地」無くしては成立せず、我々は未来に
豊かな自然を繋げていかなければならない。
どこまでも広がる空と大地、水天一碧の瑞穂の国は美しい。
悠久の大地と自然の賛歌を
現代日本画家・田渕俊夫が線条に託す。
田渕俊夫 略歴
- 1941年
- 東京都江戸川区に生まれる
- 1961年
- 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻に入学
- 1967年
- 東京藝術大学大学院を修了、 修了制作《水》が大学買い上げ
第22回春の院展に初入選 - 1968年
- 第53回院展に初入選
- 1970年
- 平山郁夫に師事
- 1974年
- 愛知県立芸術大学美術学部絵画専攻日本画講師となる
- 1979年
- 「今日の日本画・第5回山種美術館賞展」(山種美術館)で優秀賞受賞
- 1982年
- 第67回院展に《流転》を出品し、 日本美術院賞(大観賞)を受賞
日本美術院特待に推挙される - 1984年
- 愛知県立芸術大学美術学部絵画専攻日本画助教授となる
- 1985年
- 東京藝術大学大学院美術研究科保存修復技術助教授となる
日本美術院同人に推挙される - 1995年
- 東京藝術大学大学院美術研究科教授となる
- 1996年
- 日本美術院評議員となる
- 2004年
- 鶴岡八幡宮斎館酒心亭襖絵《美しき大地》6面を奉納する
東京都渋谷区に転居 - 2005年
- 下田義寬、 竹内浩一、 牧進と共に「星星會」(髙島屋)を結成
以後、第5回展(2013年)まで出品 - 2009年
- 東京藝術大学を定年退職、 同大学名誉教授となる
- 2016年
- 日本美術院理事長となる
- 2018年
- 第100回院展(2015年)出品の《渦潮》が恩賜賞、 日本芸術院賞を受賞
- 2019年
- 文化功労者に顕彰される。 大嘗祭のために《悠紀地方風俗歌屏風》を制作
- 2022年
- 旭日中綬章受賞
- 2023年
- 芸術院会員に任命される